今回は「SNSは手軽で拡散力はあるけど、もうちょっとしっかりした告知用ウェブサイトが欲しい。でも一から全部は今更きついな~」という人向けの記事を書きました。
ここ数年のSNSを活用した活動報告やコミックマーケットや赤ブーブーの公式ウェブカタログも定着ぶりをみるに、同人文化とインターネットはどんどん切っても切れない関係になっているなあと肌で感じるわけで、その中でも「SNSは手軽だけど、もうちょっとネットにこだわりたい」という需要もあるんじゃないのかなとも感じています。
そういうわけで、PCブラウザだけでウェブサイトを作れるサービスから、同人用ウェブサイト作成を請け負ってくれるデザイナーさんの紹介まで知ってる限りでまとめました。個人サイトはもとより、オンリーイベントやアンソロジーの特設サイトの参考にもどうぞ。
パソコンとマウスだけで特設ページを作る
パソコンのブラウザから会員登録し、テキスト入力できるスキルを持っていれば公開できるものを集めました。最も難易度が低く、時間がないときにも便利です。
WIX
Strikingly
複数のテンプレートから気に入ったものを選び、ブラウザ上でレイアウト調整できるサービスでは超定番のこの2つ。いずれもメールアドレスさえあればサイト公開できるため、手軽に高品質なページを作ることができます。
とはいえ一般的なショッピングサイト等に利用されることの多いサービスのため、どのデザインも同人用告知サイトに適しているとはいいがたいところも。そこに物足りなさを覚えたときは以下もどうぞ。
Tokusetsu 3
イラストポートフォリオ「Illustfolio」シリーズの制作でも有名な佐野章核さんが作成した、同人用特設サイト向けのテンプレートです。Illustfolio同様にブログサービス「Tumblr」を利用しており、利用する際にはTumblrに会員登録する必要があります。
ただし2017年1月現在の「Tokusetsu 3」は公式テンプレート化をしておらず、手動で変更する必要があるため、前述の2サービスよりは難易度も高めです。Tokusetsu3公式ドキュメントには詳細な設置手順が掲載されています。
でんでんランディングページ
同人活動とは少し異なりますが、個人出版した電子書籍の告知を目的としたTumblrテーマで、1冊の書籍を紹介する機能に特化した作りをしています。
こちらも手動で変更する必要があり、詳細はGitHubをどうぞ。
レンタルサーバを使ってページを公開する
難易度は数段上がりますが「より細かな調整をしたい!」という人には、同人用特設ページに特化したHTMLテンプレートをどうぞ。こちらを利用するにはFTPソフト経由でレンタルサーバにファイルをアップする知識が必要です。
OSHIRASE
最初から連絡フォームやサンプル画像用の同人用途パーツが最初からそろっており、比較的シンプルなソース構造をしているので、HTML/CSSによる色や画像などの調整もしやすいです(フォームを動かすCGIなどは別途用意する必要があります)
同人音楽特設用テンプレート
同人音楽に特化していますが、同人誌の告知にも使えるパーツ・デザインも多くあります。CSS・一部画像を差し替えれば、掲載内容を同じままでデザインを変更することが出来ます。
デザイナーさんに作ってもらう
最終的には人に作ってもらおう!
とはいえ、基本的にレンタルサーバなどは発注者が用意する必要があり、個人サイトを自力で公開できるスキルがあることを前提としているので難易度は高めです。
以下は当サイトの「同人誌のデザイナー」でも紹介している中からウェブサイト制作を請け負っている方や、同人向けサイト制作しているデザイナーさんを集めました。
ROUNDWORKS
HTML5/CSS3/javascriptを使用したページの作成、WordPressのテーマ作成、デザインのみ・コーディングのみも可能。
I’ll be NET
創作系個人サイトの作成から会員制サイト、登録型サーチ、登録型サークル一覧付きプチオンリーサイト、ショップ機能付き等の実績があり、高性能なウェブサイトの制作が可能。創作サイト・同人イベントサイト向けの割引施策あり。
経験上、ウェブサイト制作は求める機能と想定している運用期間に応じて手間や費用が段違いに変わってくるので、それだけでも最初に考えておくと依頼するときもスムーズかと思います。
(公開後にほぼ更新がなく運用期間もイベント開催日までの新作告知サイト、公開後も定期的な更新と情報発信が必要になるイベント・アンソロジー告知サイト、など)
おまけ
イラストがなくても同人特設サイトをいい感じに作る策 – euphoMEMO
特設ページの用意はできたけど、キャッチーな画像がなくてなんだか地味! という時に便利なテクニック。素材を使おうにもいい感じの素材サイトやデータ集を見つけるのもなかなか大変なので、こういう技を覚えておくといいですね。