ゴールデンウィーク周辺の大型同人誌即売会への追い込み時期ですね。そんな忙しいさなかではありますが、同人誌とネットにかかわる非常にユニークな企画が立ち上がっていたのでご紹介します。
8月開催予定の創作系同人誌即売会「COMITIA」で発行する同人誌の新刊を、電子書籍ショップ「BOOK☆WALKER」でも販売しよう! という企画です。発起人は一個人ですが、BOOK☆WALKER公認しておりイベント近くには専用の特設ページも公開予定とのこと。
詳しい参加方法などはサイトをご確認いただ期待と思いますが、コミティア117で頒布する同人誌(マンガ、小説、エッセイ、R18などなんでもOK)を所定の形式で電子書籍として作成し、登録時に所定のタグをつけて電子書籍を販売することで誰にでも参加できます。
また同企画のハウツーページでは「パソコンがなくてもスマホとコンビニスキャナーだけでマンガ電子書籍を作る方法」を紹介されており、企画主旨以外でも非常に役立つ情報が掲載されています。
たとえば、コミケの有名サークルがある日、街中の大きな書店の前で即売会の机を置いて新刊を出した場合、どうでしょう?通りには1日のコミケを超える人口が通過します。有名サークルの活動を聞きつけたファンがちょっとした行列を形成するかもしれません。それでも、コミケの1日に比べたら本の売れ行きはサッパリになるはずです。
個人出版の電子書籍は「好きなタイミングで配信できる」ことも魅力の一つですが、個々人がバラバラに販売していては市場のポテンシャルを引き出せません。市場の中で「イベント」を作り、参加者全員でその「イベント」について広報することで読者を集め、購買をまとめる必要があります。みんなで足並みをそろえられる「イベント」を構成すれば電子書籍市場のポテンシャルを呼び起こせます。
主催のなかせよしみさんが今回の企画を立てた経緯を書いたブログ「 COMITIA117「紙&電子同時発行」企画を始動 – なかせっとHatena」より引用しました。
また実際に紙と電子書籍で同人誌を発行した際の販売数などを詳細にレポートした「餅マンガ」企画とKindle攻略 も一緒に読むと、より企画にかけた思いが伝わってきます。
ここまで読んで、興味を持った! 同人誌を出してみたい! 読者として参加したい! でもどうやって参加すればいいだろう? 電子書籍を使ったことがない……という方は、ぜひQ&Aなどを参考にどうぞ。
当サイトも「COMITIA117「紙&電子同時発行」企画 応援部」を応援しております。